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缶コーヒーのマーケティングに見る、そのブランド力
- 2008/10/19(Sun) -
缶コーヒー。
個人的に大好きで、よく飲みます。
081019.jpg
日本で最も売れているジョージア・エメラルドマウンテンブレンドをはじめとして、
サントリーのボス、キリンのファイア、アサヒのワンダ、
JTのルーツ、ダイドーのD-1などなど。
飲料自販機で缶コーヒーを売っていないところはほとんどありません。


スターバックスなどのコーヒーショップが爆発的に店舗数を増やし、
マクドナルドをはじめとするファーストフードでの品質向上。
最近はチルドコーヒーにも人気を奪われ、
缶コーヒーを飲むシチュエーションは縮小してきています。

確かに味は淹れたてのコーヒーにかなうわけはありません。


しかし、「缶コーヒー」という商品が、ほかのコーヒービバレッジと比べて独自性を持っていて、
個性的な魅力と根強い支持があります。


美しい缶のデザイン。
次々と発売される新商品。
どこでも、いつでも買えて飲める。

そんな魅力にとりつかれた人は多いはずです。


最近では一般的な190ml缶だけではなく、
オフィスで長時間デスクに置いておく、400mlくらいの大容量のブラックロングボトル缶。
自販機では販売しない、高品質な窒素充填缶コーヒー。
スターバックスが開発に携わったブランド缶コーヒー。
様々な商品が開発されています。


コンビニには、品質の高いチルドコーヒーや
容量の多く安価な500mlパックのコーヒーも販売されています。
それでも缶コーヒーは手にとられる。

もはや、自販機で買うものとしてだけではない
強いブランド力が、缶コーヒーにはあるのです。


缶コーヒーのマーケティングにも、注目すべき点がいくつもあります。
商品開発という点では、先述したように、従来の自販機による販売という枠にとらわれない自由な商品が数多く出ています。
CMも、30代以上の男性をターゲットに、女優がやさしく語りかけ、ジャンパーが抽選で当たる様な、旧来の固定的なマーケティング手法はもうありません。

はっきり言えば、昔は味なんてどうでも良かったのですが、エメラルドマウンテンが売れはじめた時代を境に、品質重視の流れが強まった。
コーヒーショップの台頭ももちろん理由のひとつです。

うまいことを主張した商品の開発。
そして、モーニングショットに見られるような、「朝限定」のような斬新な商品。

最近はJTのルーツに見られるように、30台くらいのサラリーマンが反応するような漫画とタイアップした広告も有名です。


缶コーヒーという商品ジャンル自体が、ものすごく昔からあるものなのに、
最近の活発なマーケティング戦略を見ていると、陳腐なものと感じられないのがすごい。


缶コーヒーのほとんどは、自販機で売れます。
だから、自販機が少ないJTのルーツは厳しい。ダイドーなんかは特に。
広告戦略は斬新ですが、売ってないなら買えないですからね。
でも、JTというだけあって、喫煙所などに設置されていることが多く、
喫煙者には馴染み深いです。

そもそもコーヒーとタバコはセットで消費されることが多い。
飲み終わった缶は灰皿代わりとして機能する。
喫煙車の廃止で、車内販売でのコーヒー販売数は減少したという話も聞いたことがあります。

だから缶コーヒーは品質を上げて、純粋に缶コーヒーだけを愉しむ顧客を創出したい訳ですね。



ほかに、ジョージアは仕入れ価格で強気、アサヒは比較的安く仕入れられるという記事を日経MJ
で読みました。
実際に、仕入れ価格ギリギリで販売するディスカウントストアに行けば、この事実が良く分かります。

ブランド価値・ブランド戦略においてのジョージア一人勝ちが見て取れますね。
最近ジョージアは、ブラックとカフェオレもエメラルドマウンテンブランドとして販売するなどしています。


実際、必ずしも味はジョージアが一番というわけではないと思います。


ブランド力:コカコーラ
缶デザイン:JT
味が良い:キリン
商品開発スピード:サントリー
商品コンセプトの明確性:アサヒ

主観ですが、こんな感じでしょうか。



缶コーヒーはそれ自体に、根強いブランド力があります。
消費者にとっての安心感のようなものを感じます。

缶コーヒーはコーヒーであって、コーヒーでないのです。
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